成人式のことは昨日のことのように覚えていますが
昨日のことはあんまり覚えていないぽんこつおかあちゃん おにく です
大人だと言われた日
父から「お前はもう大人だ」と言われたのは
わたしが成人式を迎える二年前の十八歳のときでした
高校を卒業して家を出て暮らすようになる前の日のことでした
「お前はもう大人。自分のことは全部自分で責任を持つように」
そう言われたわたしは「うん!わかった!」と
勇ましく返事をして
次の日母に連れられて福岡へ旅立ちました
ホームシック
勇ましく返事をしたわりには
福岡から母が帰る時には十八歳なのに
こどものように母をあと追いしたあげく
夜まで泣き続けたのを覚えています
いきなりホームシックの始まりでした
不安と寂しさで泣き散らかす
誰も知っている人がいない所に
ぽつんと一人でいる不安
黙っていても誰も何もしてくれるはずもなく
何でも自分でしなければいけないということ
会いたくてもすぐに会いには行けない寂しさ
実家に帰るには海を渡らなければいけません
時間の決まった飛行機や船でなければ帰れないし
天候が悪ければ交通手段でさえも絶たれます
ということは
親が急に倒れたなどの急な出来事に
時間によっては動きたくても動けなかったり
もしかしたら親の死に目に間に合わない
という可能性もこの先でてくるということだ
そんなことを考えていたらますます悲しくなり
数日間ほぼ泣いて過ごしました
でもわたしはもう大人だから
自分でどうにかするしかないのです
人との関わりも増えていきホームシックからは
なんとか抜け出せていましたが
歳を重ねてこどもが大人に近づくにつれて
またしょっちゅうホームシックになっていますw
なぜなんだろう?
大人になった日
離れてすぐに親の有り難みを知ったわたし
今考えたらその時が
わたしが大人になった日だったのかなと思います
経済的にはまだでしたが精神的に大人になった日かな!
とはいえ さんざん泣き散らかして
さっそく親を心配させてしまった日でもありますが
きっとわたしの愛情も感じてくれたはずだと信じています
今週のお題「二十歳」 には
少し早めの十八歳での大人デビューでした
それでは