寒くて凍えそうですが今朝は地域の旗当番に行ってきました
ぽんこつおかあちゃん おにく です
彼との出会いは友人経営の飲食店でした
サラサラストレートでロン毛の彼が
煙草に火をつけた時酔っていたのか手元が狂ったのか
煙草の火が髪の毛に燃えうつり一瞬「ぼぉっ」と火をふき
一部の髪の毛が火事になりました
笑激的でした
たまたま横に座っていたわたしは爆笑してしまい
それから話すようになったと記憶しています
それから彼の同級生数名とわたしでたまに集まって
食事会などをするようになりました
彼は案外ろくでなしな感じの人だったのだけど
優しいし変わっているというか
目の付け所が違うというか
人とは違う所を見ているというか
見ていても話をしても本当に面白い人でした
実はその彼はもういません
出会って数年後の今日 一月十五日の早朝
思っていたよりも早くこの世を去りました
四十一歳でした
そして数年前の今日の夜にお通夜
数年前の明日お葬式がありました
入退院を繰り返していて入院中は暇だと言うので
ほぼ毎日お見舞いに行って話し込んでいたのですが
彼の心配事の中に自分がいなくなってから
遺影にする写真がないというものがありました
かなり前から写真を撮ってないから
最近の写真が全くないと言っていました
何度も何度も言うのでわたしが撮ってあげたほうがいいのかな?と
何度も思いました
いなくなるということはわかっていたし
友達としてそれなりに覚悟もしていました
でもあと何回かは家に帰れるだろうと思っていたし
わたしはどうしても写真を撮ってあげることが出来ませんでした
そして彼はそのままいなくなってしまいました
その結果、本当に最近の写真がなくて
彼の遺影は「二十歳」くらいの時の写真になってしまったのです
お通夜で遺影を見たとき
失礼ながら二度見をして本当に写真なかったんだと
思ったと同時にあどけなさにちょっと笑ってしまいました
友人達とも「写真ばり若!」と言ってみんなで笑いました
最後の最後まで彼らしいといえば彼らしいことになってしまいました
その頃お見舞いに行っていたこともあって
友人の中でも一番会って話をしていたわたしが
「撮ってあげようか」とさえ言っていればとものすごく後悔しました
その話を彼の同級生達にすると
彼の写真を集めようということになりました
たくさんの人に協力してもらい集まった写真は
やっぱりどれも遺影と同じく若い時のものばかりでした
唯一あった最近の写真も違う人を写した写真の隅に
写りこんでいる横顔しかありませんでした
そして集まったその写真達をフォトブックにして
彼のお母さんに渡すことにしました
最後のページには彼が行きたがっていて
行けなかった場所の写真を載せました
それからわたし達は集まった時に
できるだけ写真を撮るようになりました
たまに集まってその写真達をみて盛り上がることもあるし
あのときはこうだった!などの証拠写真になったりもします
そして彼のことも思い出します
今日は彼の命日ということと
今週のお題「二十歳」でこのことを思い出しました
今からお墓参りに行ってきます
それでは